再会 [中学1年]
ちょっと昔話。
うちの村には村主催の「子育て学級」というものがあります。
月に1回、入園前の子どもたちに遊び場を提供して、おやつも出してくれるというありがたいものです。
もちろん子育てに非常に苦労していた私は、ひ~だを連れて参加しましたともさ。
そのころからひ~だの特性は顕著で、集団行動に入れた試しがありませんでした。
「はーい、みんなでお遊戯しましょうね」と言われても、もちろん聞いちゃいません。
人のおもちゃを取り上げる、ほかの子どもをたたく、突き飛ばす。あげくに戸を開けて部屋から出ようとするので、結局私が追い掛けて止めなくてはならなくて・・・。
一般の方には楽しいところだったようですが、私にとっては非常に気を使う場所でした。
そんなところでも、ちょっと親しい人ができました。
何のことはない、ひ~だと一緒で、集団には入らず自分勝手に行動している子どものお母さん。
一緒に部屋から逃亡した子どもを追い掛けながら、「うちの子はどうしてこうなんだろうね」と、二人でため息をついていました。
その子Sくんはひ~だより一つ上で、保育園・小学校も違っていたので一緒になることはありませんでした。
そしてタイトルの「再会」。
私がそのお母さんと再会したのではないんですよ。
たまに図書館なんかでお会いしていたし、クラスは違うけど下の子は同じ学年だから、小学校でも見掛けていました。
10年ぶりくらいに再開したのは、ひーだとS君。
Sくんは2年の2学期から特別支援学級に来るようになって、たまにひ~だと一緒の授業になります。
もちろんひ~だは覚えてはいません。
「昔一緒に逃亡していた仲間だよ」と教えてあげましたが、「そんな昔のこと覚えてるわけないじゃん」と言われてしまいました。
今回思ったのは、「特性って変わらない」ということ。
ひ~だは小1で、S君は中2で気付いたけれど、たぶん自分の特性に気付かずに(もしくは目をそむけて)いる人もたくさんいるんだろうなあ。
中学2年というこの時期に、特別支援という道を選んだS君もご両親も、本当に偉いと思います。
中学生くらいになると、本人も人目を気にするようになります。
特別支援に行くことは、たぶんうち以上に勇気が必要だったのではないでしょうか。
今度機会があったら、このお母さんとはじっくりおしゃべりしたいなあと思っているところです。
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