「軽度発達障害の臨床」 [本の紹介]
図書館から借りてきて現在読んでいる本です。
これは「小児科医から見た軽度発達障害の治療について」なので、ほかの精神科医の人とは一味違った見方になっているようです。
この本では、治療には親の協力が非常に重要であるとしています。この先生は、最初の診察の後、まず親に「勉強してください」と本を読むように言います。その子の症状で勧める本は違いますが。そして次の診察の時に親が理解しているようであれば告知をするという手法をとっています。それはなぜか。最初に告知しても親が受け入れてくれないから。
そして、親の「告知の受容の過程」というのも示されていました。
①ショック→ ②否認→ ③抑うつと怒り→ ④適応→ ⑤再起
とっても分かる!まさに私のたどってきた道です。
私は告知された時、ショックはショックでしたが、表面上はそれほど取り乱しませんでした。でも「アスペルガー」がどうしても覚えられなかったんです。アスペルガーという単語に拒否反応を起こしていたのでしょうね。紙に書いて復唱して、それでも覚えられない。自分が認知症になったかと思ったほどです。
その後「抑うつと怒り」酒量が増え、めったにしない夫婦喧嘩をしました。一方的に私がヒステリーを起こすやつ。2度ほど爆発してから治まりましたね。④の適応状態に入ったわけです。で、今は⑤の再起なんでしょうか。一応落ち着いていて、ひ~だとの関係も良くなっていると思います。
そして、この本には「本人に対する告知」の時期というのもありました。やはり本人がその症状を理解して、対応できる年齢になるまで待った方がよいということでした。おおよそ小学校高学年から中学生。ひ~だもこのごろ「ぼくって何が違うんだろう」と考えているようです。親の話にも耳をすませています。
「親の会」に入る時も「君と同じような子たちがいるんだよ」と言ってあるので、そこらへんから考え始めたのかも。直接質問されたときに備えて、良い告知方法を検討し始める時期かもしれません。
この本にあった告知の症例をコピーでもしておくかな。でも、症例は症例。個別に全部違うはずだもんね。
コメント 0