とても共感!~光とともに…~ [本の紹介]
自閉症児の本当の姿を世の中に広めてくれた、ありがたいマンガ「光とともに…」。9巻ではLD、ADHD、高機能自閉症にスポットが当たってきました。
- 作者: 戸部 けいこ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2005/11/28
- メディア: コミック
その子供たちの親の話もあります。「読めない」息子に戸惑うLDの子の親、「ちょっと元気なだけなのに、クラスから追い出された。うちの息子は何も悪くないのに」と怒り爆発のADHDの子の親。
うわー、デジャブ。あれは昔の私だー。
子供に勉強を教えていて「絶対に怒らないから」と言いながら、あまりのひどさに最後には怒り出してしまうLDの母親。それは私。「お母さん、怒らないって言ったのに」と泣き出す子供。あれは昔のひ~だだ。
でも、この母親は息子が努力しているのにだめなのだと気づいて、診察を受けようとします。でも、父親は「お前の気のしすぎ。神経質すぎる」と言い、おまけに「息子は普通なんだからな。普通に育てろ」と特殊学級にに入れたことさえ非難します。
こんな親御さんて多いんでしょうね。私だって初めは「息子は普通だ」と思っていました。いや、思いたかったんですね。多少育てにくいのは、男の子のせい。ちょっと変わっているのは、個性なんだって…思いたかった。
でも、個性と言うにはあまりにも「変すぎる」息子を見るにつけ、このままでは駄目なんだろうなと思ってきたのです。そして、1年生の時に担任から「診察を受け、症状がはっきりすれば、息子さんへの対処法が分かるんですよ」と言われ、診察を決意したのです。その、診察に至る長い期間中、ずっと「息子は普通のはずだ」と心の中で唱えていたのです。診察結果聞いて心の中の何かが崩れましたね。ほんと。
私が恵まれていたのは、理解のある夫がいたこと。何せこの人は大学で自閉症児について学び、障害児教育を仕事にしたかった人ですから。夢破れて、いまは老人相手ですが…。
夫は「自分の方にアスペルガーの要素があるかもしれない」と言ってくれます。まだ証明されてはいないものの、アスペルガーは遺伝的なものもあるのではないかと言われています。息子が変なのは「おまえのせい」と言われるのは考えただけでもすごいストレス。幸い、私はそのストレスからは逃れられているわけです。
でも、ストレスがなくなるわけではありません。マンガの中でADHDの母親は、特殊学級に入れられたことを怒っていますが、私は納得した上でしたので、自律学級への話は素直に受けました。でも、ストレスはたまった…んですね。そのころから酒量が増えました。いや、もともと好きだし、強いんですけどね。ちょっとやばいかな、という感じだったのです。
このブログ書くようになってから、これがストレス発散になるみたいで、だいぶ落ち着きました。ブログ始めた甲斐があったな
「光とともに…」は難しい専門書を読まなくても自閉症について勉強できます。ストーリーも面白いです。ちょっと巻数が多いけど、読む価値ありますよ。
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