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チャンスを逃した? [小学生時代]

アスペルガーの特性に、人の気持ちが分からない、人の表情が読めないというのがあります。
うちの息子もまさにそれ。
でも学習はするので、母親の顔色だけはよく見るようになっています。

先日、インフルエンザ予防接種の話になりました。

ひ~だは血液検査で気持ちが悪くなったことを挙げて
「僕、注射は苦手だからな」
それから、インフルエンザには3種類あるだの
予防接種の効果が出るまで何週間かかるだの
手洗い・うがいをしていれば防げるはずだの・・・

そんなことをしゃべり始めました。
もともと要点を得ないしゃべり方だし、同じことを繰り返されるのでこちらもイライラしてきます。
「分かった。じゃあ手洗い・うがいをちゃんとやることで、予防接種はなし!」
と、そこで話を終わらせました。

けれども、しばらくしてひ~だがまた同じことをしゃべり始めました。
インフルエンザの種類は・・・
予防接種してもかかることはあるし、手洗い・うがいが一番いいんだし。

くどい! うるさい! あんたは壊れたレコードか!!(心の叫び)

「だから予防接種は・・・」
プチン(忍耐が切れた音)

「やらないことにしたんだから、もう黙ってよ!」

つい大声になってしまいました。
ひ~だは慌てて逃げていきました。

私としては「しつこい言い方にいらついた」のですが、ひ~だはそうは取らなかったようです。
「予防接種やらないから、怒っている~」

次の日、開口一番「やっぱり予防接種やります」
う、敬語だ、やばい。
「昨日寝るときに考えて、やっぱりやったほうがいいと思ったので、予防接種をやることにします」

要するに、予防接種やらないから私が怒ったと思って、相当悩んだのよね。
敬語になるときは、極度の緊張、ストレスを感じて委縮しているとき。

「じゃあ、お母さんと2人で予防接種に行こうか」
と言ったら、あからさまにホッとした表情をしました。

ひ~だは
予防接種やらないからお母さんが怒った。
やると言ったから、怒るのをやめた。
と、思ったようです。

私は予防接種にそれほど固執していないから、やらないならそれでもいいんです。ただ、ひ~だの言い方がしつこくて大声で止めただけなんです。

後でふと気が付きました。
あのとき「お母さんの気持ちはこうだったから、大声を出したんだよ」
ちゃんと教えていればよかったんでしょうか。
そうしたらひ~だは、私の気持ちを少しでも理解してくれたんでしょうか。

もしかして私って、ソーシャルスキルの勉強のチャンスを捨てまくっているのかも。

でもそれをするには、私に相当の気持ちの余裕が必要です。
ううっ、そんな余裕はないよ~。
もっと穏やかで、忍耐力のある母親になりた~い。

無理かな、やっぱ・・・。

 


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